■ スイングアーム修理 ■




きっかけと言うか、作業の発端となったのはトミンでの転倒でした。

↓その時のレポートです。
http://gmw2.web.fc2.com/circuit/tomin10.htm

そこで、スイングアームにあるスタンドを乗せる為の箇所がなくなりました。





それからかれこれ半年以上は経ちましたが、ほったらかしのまま・・・

その間のリヤスタンドの使用は、アクスルシャフトに棒を指して固定してました。

更にはリアタイヤを外すにはフレームにジャッキを噛まして持ち上げていましたが、本当にやりにくい!!

重い腰を上げて直すことに決めました。





最初はバイク屋さんに相談しましたが、無くなった箇所が部品として出ていないし普通のバイク屋では溶接なんてしてくれません。

普通にスイングアームを買ってくれと言われて終了。


色々インターネットで検索すると、レーシングショップで直してくれたりするそうですが家の近くには無いです。


もうこのまま中古のスイングアームを購入しようかと思いましたが、色々周りに聞いてみると、なんと父親がやってもいいよとの事。

意外と聞いてみるものです。

ただ丸いアルミは自分で調達しないといけません。

何mmだかは忘れましたが、純正の丸いアルミは特殊なサイズでお店には売っていません。

ですが、近いサイズならホームセンターに売っているのでそれを使用することにしました。



材料は揃ったので、あとはスイングアームを単体にします。

なんで単体にするかというと、車体に付いたまま溶接を行うとフレームを通り電装品が焼けてしまいます。

そうならない為には電装品をフレームから全て離さないといけないのですが、そんな手間をかけるならスイングアームを外したほうが早いです。



で、スイングアームを取るにはちょっとした特殊な工具が必要です。



この場所なんですが、中にあるシャフトは取った後です。

周りの十字のナットは、昔NSR50用に使っていたクラッチツールがドンピシャだったのでそれを使用しました。



こんなのです。



あとは中央の六角なんですが、こちらは非常に大きいサイズでして工具としてはなかなか見ないですし、

あっても高そうなので、自作して作りました。





ホームセンターに売ってる長ナットをサンダーで削って合わせました。

値段は1つ50円程度です。

右がスイングアーム用で、左はついでに作ったエンジンマウント用です。





このように収まるので、レンチとソケットを使い長ナットを回せば簡単に取り外せます。





ちなみにエンジンマウント用はココに使います。





で、スイングアームが取れました。





車体側はこのような状態です。

固定式のステップなので、そこにリジットラックを入れてます。

これだけでも大丈夫なのですが、ステップが曲がりそうで心配なので保険としてフレーム下にジャッキを噛ませ、

3点がそれぞれ同じ重量配分になるようにしました。





しかし、フレーム内を覗くと汚い・・・

この後しっかり洗浄しておきました。





そして色々と準備も整ったので、本題の作業に掛かります。



父親の仕事場に持っていきました。




ここが破損した箇所です。

転倒の衝撃で一気に抉られたので、穴が開いちゃってます。

しかしながら、スイングアームの肉厚って薄いですね。




全ての準備も整い、作業開始です!!




まず丸いアルミの棒を反対側と同じ長さに切り、軽く溶接をして位置を決めます。




そうしましたら、一気に溶接をして仕上げます。




溶接が完了しました。

自分が「溶接をしっかりして、重い荷重にも絶えられるように」と注文したら、こんな風になりました。

若干見栄えが悪くなっちゃいましたが、それはご愛嬌ということで。



ちなみに、タップ加工はこの後に行います。

溶接前にタップ加工をすると、溶接の時に溶けやすくなって形が崩れやすくなるそうです。





で、タップを立てました。

若干中心から外れた気もしないですが、これもご愛嬌ということで(^^;)





横から。

派手な肉盛りの溶接は、やすりで削って形を整えました。



と言うことで、全て完了したので元に戻します。



あとはいつものホームセンターでフック用のスペーサーとボルトを調達すれば完成です。

身近に溶接が出来る環境に居る人に相談してみるのも手ですよ。





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