■ オイルポンプについて ■
サーキット走行の際にカウルを外すとかなりのオイル漏れを起こしていました。
そのオイルの痕を辿ると、どうやらオイルポンプでした。
最初はオイルホースが外れたのかと思いましたが、原因を見つけ驚きました。
こちらのオイル量をコントロールするソレノイドが土台から抜けていました・・・
オイルポンプ自体を外し確認すると、ただ単に付いているだけの状態でした。
しかし、今までよく持ちこたえたと思いますよ。
圧入されている訳でもないですしね〜。
とりあえずこのまま付けても直ぐに抜け落ちるだけなので、ソレノイドを溶接することにしました。
その後マニュアルに従いバッテリー電圧をかけ、ソレノイドが作動するか確認しましたが動かず・・・
どうやら溶接した際に内部のコイルを焼いてしまったようです。
一応リミッターを解除しているとこのソレノイドは作動しないのですが、気分的にスッキリしないので交換することに。
とはいえ、オイルポンプをASSYで購入すると2万円近くします。
私としてはソレノイド部分だけ手に入れたかったので、オークションで購入しました。
なぜか3つセットが安く売っていたので購入。
そしてソレノイドを確認すると、しっかり溶接されていました。
3つとも全て同じような状態だったので、本当は最初から溶接されているのでしょうか?
そもそもなぜ自分のソレノイドだけ溶接されていないのかも謎ですが・・・
と言うことで、部品も揃ったので組みつけたいのですがちょっと加工したい箇所があります。
それはNSRの持病でもあるオイルポンプのシール抜け。
経年劣化したオイルシールが下に抜け落ち、エンジンオイルがミッションオイルに流れ込み、最悪エンジンの焼き付きを起こします。
そのままオイルポンプを元に戻しても、上記の症状が出ても困るので対応策を考えました。
こちらのように、エンジンからの駆動力をオイルポンプに伝えるシャフトに溶接加工を施しました。
最初は溝を作りスナップリングを入れようと思いましたが、
スナップリング自体でオイルシールを傷つけそうだったので、写真のような溶接に切り替えました。
そしてオイルシールを仮組みするとこのように。
左の加工なしでは表面加工された箇所で止まりますが、その場所ではもう手遅れです。
なので右のように少し上に溶接加工をし、オイルシールがポンプ本体より飛び出さないようにしました。
本体を組み付けるとこのようになります。
こちらは純正のままですが、ご覧のようにここまで下がってしまいます。
ここまで下がるとオイルが流れ落ちるのは確実です。
対して加工した方は、ギリギリまで溶接をしているので最大に落ちてもこの箇所で止まります。
これで100%とは言えませんが、かなり効果は大きいと思います。
後は組み付けなのですが、一応ポンプのオイルシールやOリングに液体ガスケットを塗布しておきました。
念には念をということで。
これで全て完了したので本体をエンジンに取り付けます。
これで気分良く走行できますね。
それとオイルホースを一部透明の物に替えました。
このオイルラインが一番エアが混入しやすいので、目視で確認できるようにしました。
そうしたらタンク類を取り付けて、エア抜きをすれば全て完了です。
もうトラブルが起きませんように・・・
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