■ チャンバークリーニング ■
今回、どうせミッション外しやチェーン交換でしばらく乗れなくなるなら、
思い切ってチャンバー内をクリーニングすることにしました。
ちなみに、純正チャンバーでこの方法を行っている方は見たことがないです。
多分内部が2重構造になってたり隔壁があったりと、複雑化しているせいで皆さんさけているのでしょう。
ですが、私はあえて実験として今回行うことにしました。
普通でしたら専用の溶剤、もしくはプロのショップに任せるのが一般的ですが、どれも非常にコストがかかります。
で、NSR乗りの方々内で有名なのが、水酸化ナトリウムを4%配合したパイプ洗浄剤でクリーニングするやり方です。
早速4%配合の会社を調べて注文しました。
ルーキーと書いてありますが「第一石鹸株式会社」の商品です。
チャンバー1本で4リットルは必要なので、計8本購入しました。
それでも1本200円なので、全部合わせても1600円です。
しかしここで驚愕の事実が!!
1%でした!!!!
なんという失敗w
既に4%の製品はラインナップから外れたそうです。
更には関東で唯一あったダイエー製のパイプ洗浄剤(4%)も生産中止だそうです。
憶測ですが、水酸化ナトリウムは5%以上で皮膚が完全に溶けるようです。
そういった危険性も考慮してか、1%のみのラインナップになったのだと思います。
もし、今現在何か情報をお持ちの方が居らっしゃればご一報ください。
では作業にかかります。
チャンバーのフランジ部分です。
見るからにカーボンが固まっていますね。
他の方のサイトでは、4%でも落としきれないそうなので先にここだけ金属のブラシで除去します。
このようにスッキリ。
あとはパイプ洗浄剤を流していきます。
その際はこのようなゴム栓があると便利です。
このようにフランジ部をしっかり栓します。
その後テール部からゆっくり泡立たないよう注入します。
とは言っても絶対泡立つのでしばらく放置して、再度注入していきます。
まだ細かい泡がありますが量的にはこれ位で十分です。
ちなみに内部に気泡が沢山あるのに栓をしてしまうと、後日栓を外したら間違いなく噴出します。
その為に泡が消えるまで放置させるのです。
簡単に言えばエア抜きですかね。
そうしたら数日放置させます。
満タンに液が入っているのであれば、どの向きにチャンバーを置いても問題はないと思います。
ですが、しっかりと栓をしないと内圧で栓が外れます。
3日たったので確認しました。
どろっとカーボンが溶けていますね。
ひとまず順調なようです。
ということで、水酸化ナトリウムが1%だったので、少し長めに放置するとして5日間放置しました。
栓を外して中を覗くと量が減っていました。
外に漏れた形跡はないので、内部のウールか隔壁内に染み込んだ?
内部がわかからないので謎です・・・
溶剤を出すと物凄く黒い液と、細かいカーボンが混じっていました。
中を見るとカーボンは落ちているようでしたが、なんと錆びが発生しました。
これは少し予想外でした・・・
さてどうしたものかと考えていましたが、内部にまだカーボンが残っていたので続行。
今回は実験としてトイレ用の洗浄剤を使用しました。
成分表には水酸化ナトリウムが1%と表記。
今回も同じように液を入れました。
ですが、カーボンが付着しているのもごく僅かなので左右1リットルずつにしました。
全体に行き渡るように横にして放置しました。
1日ごとに向きを変えて、2日後に液を捨てました。
なんだか、カーボンというより錆びが出てきたような感じです・・・
案の定、中は錆びだらけに/(^o^)\ナンテコッタイ
そういえば、説明書きにステンレス以外には使うなって書いてありましたね。反省・・・
カーボンは上手く除去できたようですが、さすがにこれでは使用できません。
なので、錆びとり剤を急遽使用することになりました。
と言う訳でこちらの「花咲かG」を購入。
ガソリンタンク用ですが、希釈できるタイプはタンク用しかないのでこちらを購入。
出来るだけ早目に作業をしたかったのですが、あいにく外は雨・・・
仕方がないのでお風呂場で実行しましたw
20倍まで希釈できるのですが、少し薄すぎる気がしたので15倍程度にしてみました。
溶剤をそのまま入れ、お風呂場のお湯で2/3位まで入れて後は沸騰したやかんのお湯を入れました。
そうすればちょうど反応しやすい温度になるでしょう。
そして丸1日経過したので液を除去します。
ぱっと見た感じでは錆びが取れていなさそうですが、
しっかり液が錆びの色に!!
中を覗くとしっかり錆びが落ちていました!!
さすが錆び取り剤ですね。
この後は内部をしっかり濯いで完了です。
これで作業は完了ですが、金額を計算すると8000円近くかかってしまいました・・・
まぁ錆び取りが余計だったんですけどね(^^;)
あとは、折角チャンバーが綺麗になったのでサイレンサーも掃除することにしました。
細長いマイナスドライバーでカーボンを取ります。
こんな感じです。
中は複雑な形状になっていますが、地道に頑張れば綺麗になります。
これで、排気系は完全に綺麗になりました!!
ここで、今回使用した溶剤と感想です。
左から コーナン製 トイレクリーナー 500ml 98円
中央が 第一石鹸株式会社製 パイプ洗浄剤 1000ml 198円
右が ジョンソン株式会社製 パイプユニッシュ 800ml 268円
どれも水酸化ナトリウムは1%です。
パイプユニッシュはたまたま家にあったので比較してみました。
値段からすると、中央のパイプ洗浄剤ですが、入手しやすさを考えるとパイプユニッシュが妥当かも知れません。
あとは成分表ですが、
トイレクリーナー
パイプ洗浄剤
パイプユニッシュ
成分表は書かれている順番で量が決まっています。
なので、トイレクリーナーだけは最初に次亜鉛素酸がきていて、含有率が高いです。
ですが、残り2つは最初に水酸化ナトリウムが書かれています。
2回目で異常に錆びが進行したのも次亜鉛素酸が多かった為でしょう。
なので、購入する際は成分表をしっかり確認しましょう。
(ちなみに、カビ取り剤や漂白剤も同じ成分です。)
あとは、長期間漬け置きするのではなく、長くても2日で液を廃棄してください。
1回目で取れなければ、2回目も同じように実行しましょう。
そうすれば錆びが発生することもなく、しっかりカーボンが除去できると思います。
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